iPod nano過熱事故の対応

iPod nano 第一世代
第1世代 iPod nano

Apple社は第一世代iPod nano で過熱事故が頻発していることを受け、バッテリー過熱を起こした製品を顧客窓口(AppleCare)経由で無償交換すると発表しました。

通商産業省の発表によると、第一世代iPod nano による過熱・焼損事故が2008年に2件報告(下記事故事例参照)されているほか、2008年3月に公表したものを含め3件の事故が発生していると公表しました。 Apple社によると通商産業省が公表した以外に軽度の火傷被害が2件、製品破損事故が12件発生しているといいます。

Apple社では、過熱・焼損事故の原因をほぼ特定しており、バッテリー製造時の問題で充放電を繰り返すうちにバッテリー内部が損傷して内部短絡を起こした可能性があると推定しています。

問題が発生する可能性があるのは、第1世代iPod nanoの中で、平成17年9月~平成18年9月までに販売された下記製品番号の製品です。

  • MA004J/A(販売台数70万8000台)
  • MA005J/A(販売台数39万3000台)
  • MA099J/A(販売台数42万4000台)
  • MA107J/A(販売台数28万7000台)

従来Apple社は、事故発生後に修理を受け付けるとしていましたが、方針を転換し、ユーザーがバッテリー過熱を感じた場合、顧客窓口である「AppleCare」を通じて交換に応じることにしました。

AppleCareはこちら「AppleCare


iPod nano 過熱事故事例

iPod nano MA005J/A
発生日:2008年1月10日
発生場所:東京都
事故内容:iPod nano MA005J/Aを充電中にバッテリー部分が過熱し、畳が焦げた。バッテリーセル内部になんらかの欠陥が製造時にあったことにより、充放電サイクルを繰り返すうちに欠陥部を起点とするバッテリー内部の損傷が拡大してバッテリーが内部短絡を起こし過熱に至った可能性が考えられる。現在、原因を調査中。
iPod nano MA099J/A
発生日:2008年8月3日
発生場所:東京都
事故内容:iPod nano MA099J/Aを充電中に、製品が過熱して外装ケースが変形して開口し、下に置いてあった紙が焦げた。現在、原因を調査中。

もしあなたが、第一世代iPod nanoをお持ちでも慌てることはありません。Appleの発表でも過熱事故の発生率は0.001パーセント未満とかなり低い確率です。
iPod nano過熱事故の発生は充電時に限られているので、充電時には周りに可燃物を置かないように注意しましょう。もし、異常な高温を感じたときは、すぐに「AppleCare」に連絡しましょう。

関連情報リンク

第1世代 iPod nano バッテリー問題について
Apple社のiPod nano過熱事故に対する見解

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